売掛が焦げつくお店と、そうでないお店の違いは、督促の厳しさではありません。「誰にいくら残っているか」がその場で見えるかどうかです。見えていないから回収の機会を逃し、時間が経って言い出しにくくなります。
売掛が焦げつくまでの流れ
- 01その日の伝票に「ツケ」とだけ書いて閉店する
- 02翌日以降、誰も見返さない
- 03本人が次に来店したとき、担当が代わっていて誰も知らない
- 043か月後に帳簿を見て初めて気づく
- 05この時点で連絡すると「今さら」と揉める
止められるのは②です。①は起きます。④まで行くと回収率は大きく落ちます。
見えるようにする — 3つだけ
| 残すもの | 無いとどうなるか |
|---|---|
| 誰の売掛か(顧客に紐づける) | 伝票の山から探すことになる |
| いつの分か | 「そんな昔の話か」と言われる |
| 誰が承認したか | 「店長がいいと言った」の水掛け論になる |
3つめは省かれがちですが、揉めたときに効くのはこれです。誰かが独断でツケを認めた場合、その人にしか経緯が分かりません。承認した人が残っていれば、事実確認がその場で終わります。
回収は「次の来店」でしかできない
電話や連絡での督促は、ほとんどの場合うまくいきません。夜のお店の関係で強く出ると、回収できても客を失います。現実的に効くのは、次に来店したときにその場で精算してもらうことです。
そのためには、来店した時点で「この人に売掛がある」と店側が把握できている必要があります。会計のときに気づいても遅く、席につく前に分かっていないと、担当は切り出せません。
伝え方
- 担当の判断にしない。店の決まりとして先に共有しておく
- 「前回の分もご一緒に」で足りる。理由を説明させない
- 分割でよいことを先に伝える。全額を求めると来店自体が止まる
誰が伝えるかも先に決めておいてください。担当キャスト本人に言わせると、関係を壊したくない気持ちが働いて必ず先送りになります。管理する側が把握して、声をかける役を決めておくのが現実的です。
そもそも作らない
回収の話より先に、上限を決めておくほうが効きます。「この人はいくらまで」を最初に決め、超えたら承認が要る形にする。金額の線引きがあると、担当が断りやすくなります。線が無いと、断るかどうかが担当個人の判断になり、断れません。
初回来店のお客様にツケを認めない、というルールだけでも大きく変わります。焦げつく売掛の多くは、関係ができていない相手に出したものです。
数字としてどう見るか
売掛は、まだ入っていないお金です。売上に立てておいて現金が入っていない状態なので、「売上は良いのに現金が足りない」の原因になります。月末に、売上と一緒に「未回収がいくらあるか」を必ず見てください。
NightPOS には売掛(未回収)の一覧があり、顧客ごとの残高と回収の記録を管理する側が見られます(基本料金の範囲です。担当キャストには出ません)。売掛の残っているお客様を来店前に知らせる声かけアラートは、追加機能「お知らせ・アラート」でご利用いただけます。詳しくは機能一覧をご覧ください。